FEサイファデッキ紹介6(ゼフィールの理想郷)
デッキ解説第6回です。今回で私が紹介できる優勝経験のあるデッキは最後になります。
このデッキもチキ君主人公と同じく愛用者が多いので、他の方のデッキも参考にするとよいです。
ここで使っている用語はこちらを参照ください。
デッキのタイプについてはこちらを参照ください。
デッキの概要
- デッキの名前:「ゼフィールの理想郷」
- 主人公:ゼフィール王
- シンボル:神器、なし
- デッキの型:バランス型
デッキレシピ
- 「ベルンの王子 ゼフィール」×4★
- 「世界を解放せんとする者 ゼフィール」×4
- 「目覚めし竜王の娘 チキ」×3
- 「無邪気な竜娘 ファ」×4
- 「竜人族の少女 ミルラ」×4
- 「無垢なる竜人 ミルラ」×4
- 「誇り高き麗将 ブルーニャ」×4
- 「甘く切ない贈り物 リリーナ」×3
- 「リキア同盟の将軍 ロイ」×4
- 「グラドの皇子 リオン」×4
- 「隠れ里の予言者 ソフィーヤ」×3
- 「闇を求める少年 レイ」×3
- 「無明の微笑み カナス」×3
- 「癒しの聖司祭 ナターシャ」×3
計50枚(★は主人公カード)
デッキ解説
無色のカードが6枚だけ入っていますが、それ以外は紫なのでほぼ紫単色と言っても良いです。
デッキ名は当初決まっていませんでしたが、デッキ構成からゼフィール王の野望である「世界を竜に明け渡して理想郷にする」ということからこの名前にしています。とはいえ、このデッキにいる竜はチキ君、ファ君、ミルラ君なので、世界を彼女たちに明け渡した方が平和に思えるのは私だけでしょうか…。
序盤は紫の味方を出して「竜人の紋章」で絆加速をして、2~3ターン目にCCしてスキル「ハルトムートの強刃」でランハンを仕掛けます。この時に敵主人公のCC札を落とせれば勝率がぐんと上がります。
その後もランハンで相手のリソースを枯渇させて苦しい状態を維持させ、じわじわと相手を追い詰めるデッキです。
これも「邪竜チキ」と同じように、相手が高確率で不快になるので使うには覚悟が必要かもしれません。
デッキの型はバランス型にしていますが、ちょっと微妙です。というのも普通に考えればゼフィール王のCCコストは4なのと相手をじわじわと追い詰める戦法からして耐久型ですが、うまくいけば絆加速で2ターン目にCCできる上、スキル「ハルトムートの強刃」で主人公ばかりうまい具合に撃破されれば速攻型にもなり得るからです*1。なので耐久と速攻の中間をとってバランス型としました。実際のところ、他の耐久型と比べてロングゲームになることは少なく、通常はバランス型と似たり寄ったりのターン数で決着がつきます。
見ての通りですが、支援30のカードが0枚というかなり思い切ったことをしています。が、ゼフィール王は素の戦闘力が80なのと、スキル「神将器 エッケザックス」でゼフィール王と他の味方の攻撃力を上げるのと、スキル「ハルトムートの強刃」で相手のリソースを減らすことにより案外耐えてくれるので、支援30が一枚もなくても問題ありません。
因みに「目覚めし竜王の娘 チキ」は「邪竜チキ」と共用です。なのでこのデッキを使うときは「邪竜チキ」が使えず、「邪竜チキ」を使う場合はこのデッキが使えなくなります(カードを入れ替えればよいだけの話ですが…)。
マリガンの条件
「世界を解放せんとする者 ゼフィール」がなければマリガンです。
CC先が1種類しかなくて辛そうに思いますが、リオン君やナターシャ君などCC事故をケアするカードがあるのと、「運命の紋章」で「世界を解放せんとする者 ゼフィール」を引くこともあるため、案外CC事故は起きづらいです。
理想のムーブ
ここではゼフィール王が「世界を解放せんとする者 ゼフィール」に乗る前提とします。
ポイント1
序盤は紫の1コストの味方を出撃させてとにかく敵を攻撃しましょう。その時に支援に「竜人の紋章」が発動すればすかさず絆加速します(勿論シェイド君に意地悪されていれば加速できないので注意)。
条件がかなりそろう必要がありますが、もし手札にロイ君があれば出撃して敵を攻撃しましょう。攻撃で敵を撃破できればスキル「炎の意志」でデッキトップからカードを引いて、手札にある「竜人の紋章」を持つカードをデッキトップに仕込みましょう。そうすれば、次のゼフィール王子の攻撃の支援で「竜人の紋章」が確定します。
因みにこのデッキも一般論としては先攻の方が有利ですが、後攻も運次第では強くなります。というのも後攻の1ターン目の主人公と紫の味方の攻撃で「竜人の紋章」が2回発動すればこのターンで絆が3枚になり、次の2ターン目には絆4枚でゼフィール王が高速CCできるからです。
ポイント2
ゼフィール王がCCしたら、スキル「神将器 エッケザックス」を2回使って、スキル「ハルトムートの強刃」で相手の手札から1枚ランハンします。
ここで敵主人公のCC札を落とせれば、敵主人公を撃破できるどころか、CCできなくなるので相手は一気に不利になります(勿論これをやられたら相手はかなり気分悪くなりますが…)。
スキル「神将器 エッケザックス」で強化する味方は普通に考えれば素の戦闘力が高い高コストの味方に使いますが、ウィニーに使っても問題ありません。
特にレイ君はスキル「暗き魔道の力」で相手の手札が4枚以下であれば戦闘力40、ファ君はスキル「純血なる神竜」で絆が4枚以上であれば戦闘力60あるので、スキル「神将器 エッケザックス」を使えばそれぞれ戦闘力60と80になり、十分アタッカーとして機能します。
さらにレイ君とファ君のスキルはゼフィール王のハンデスと「竜人の紋章」による絆加速で条件をあっさり満たしやすいというのもポイントです。
攻撃とスキル「ハルトムートの強刃」のどちらを先に実行するかは、ケースバイケースです。敵が神速回避しそうだと思えば、先にスキル「ハルトムートの強刃」で敵と同じカードを落とせればその敵を撃破できますし、相手が割ったオーブを落としたいというのであれば敵主人公を攻撃で撃破した直後に使うのもアリです。
ポイント3
「竜人の紋章」で手札を絆に置きまくれば当然ハンドは枯渇します。その場合のドローはリリーナ君かブルーニャ君で行います。
リリーナ君はスキル「大切な贈り物」で4コスの敵を撃破できればドローできます。戦闘力は50なので一見頼りなさそうに見えますが、ゼフィール王のスキル「神将器 エッケザックス」を使えば戦闘力70になるので、よほどのことがない限り敵を倒せると思います。心配であればスキル「緑のプレゼント箱」を使ってさらに戦闘力を+20しましょう。
ブルーニャ君の方はスキル「陛下に捧ぐ魔道」で、敵主人公が撃破されたときに味方にゼフィール王がいればカードをドローできます。ここでポイントとなるのは攻撃による撃破でなくても良いということです。つまり、スキル「ハルトムートの強刃」で敵主人公カードが手札から落ちて敵主人公が撃破される場合もドローできます。
因みに、ドローの手段として「獅子王女 ラケシス」のボンド「勇姫の説得」を使うのもアリです。これは絆に置かれたときに手札が3枚以下ならばドローするというもです。とはいえ、ほぼ絆に置かれるためのカード(ラケシス君自身を出撃するのに他の黄色カードを積まなければならないため)なのと、条件が手札3枚以下なので私はあえて外しています。
絆からは3コスのミルラ君のスキル「常若の救世主」でカードを回収します。ノノ君と異なり、こちらは行動フェイズ中の任意のタイミングで行うことができます(スキルを実行しないことも可)。こちらも裏絆を優先的に回収すると良いでしょう。
デッキ作成の経緯
このデッキは第17弾環境トップだったもので、へそ曲がりだった私が唯一環境の流行りに乗ったデッキとも言えます。ただし、このデッキができるまでの経緯はやっぱりへそ曲がりです。
第17弾は全てのFE作品(一部除く)のキャラクターが収録されるというある意味特別な弾でした。この弾で私の目を引いたのはバウンス効果があり、相手の手札が4枚以上であればドローできなくする「静かなる凄風 セネリオ」でした。
今までの弾でもそうですが、私が一番困っていたのは相手の手札が潤うことでした。手札が潤っていれば周りの敵も神速回避しやすく、それで敵を倒せないことが多々あったため結局敵の反撃で負けるということが往々にしてありました。
そんな相手の手札の潤いを阻止するこのセネリオ君は非常に魅力的だったため、「セネリオ君を主人公にして相手に嫌がらせしよう」という邪な思いでデッキを作りました。
第17弾発売当初はセネリオ君が2000円ぐらい、ゼフィール王が300円ぐらい(間違っていれば教えてください)だったので、セネリオ君のお供にゼフィール王をつけて徹底的に嫌がらせするデッキを作りました。しかし、セネリオ君本人の戦闘力が高くないのと、ドローさせない勢いだけで作ったデッキだったので、勝率はかなり低かったです。
そのうち「逆にゼフィール王のお供がセネリオ君でいいのでは」と思うようになり、今度は主人公をセネリオ君とゼフィール王で交替させました。が、ゼフィール王は徹底的にハンデスさせるタイプなのでセネリオ君がいる旨味がなくなってきて、「セネリオ君必要ないのでは」という結論に至りました。
結局セネリオ君含めて緑を全部抜き、紫単色だけでなく補強のために無色のカードも入れてみたところ、優勝することができました。
本日の #FEサイファ ショップ対戦会の優勝はMr.ハードラックさんの『ゼフィール』です!
— フルコンプ吉祥寺店 (@kichi_fullcomp) 2019年8月3日
「世界を竜に明け渡した方が平和じゃね?」とのコメントを頂きました♪
本日はお疲れ様でした♪
※デッキレシピを紹介して頂きました♪ pic.twitter.com/zM75IrhxcV
因みに私が優勝したころはセネリオ君が1000円を切るようになり、逆にゼフィール王が2000円を超すことになったため、セネリオ君とゼフィール王が当初と値段と立場が逆転するという現象になり、安いうちにゼフィール王を揃えてよかったと思っています。
勝率は高い方ですが、最近の環境にはフロージ王やルピナス君などのメタカードがあるので、どれだけ通用するかはわからないです。
その後
第18弾から風花雪月のカードが発売されますが、このころから私のFEサイファに全体に対するモチベーションが下がりだし、第20弾の緑・白・黒で魅力的なカードがなければ隠居しようと決意していました。理由は以下の通りです。
- 新しく風花雪月のキャラ(茶色)が主人公のデッキを作ろうとしても、CP持ちの5コスのベレト君のカードがないと話にならないため
- そのベレト君のカードがニノ君をも超える値段の5000円もして、集めるモチベーションが失せたこと
- ベレト君をプロキシにして試しても上手く手札に来ないこと
- このころは私の関心が完全にFEHに向いていたこと
第18・19弾は私も新しい茶色のデッキ(主人公はエーデルガルト君やディミトリ君、ヒューベルト君)を作りましたが優勝できずにおり、作ってもベレト君がいないと話にならないことから次第にモチベーションが下がりだし、家庭の事情もあって対戦会も吉祥寺の方は行かなくなりました。
おまけに第19弾終盤から新型コロナウィルスも蔓延しだし、対戦会自体にも行かなくなったため、第20弾のカード一覧を見て魅力がなければ、本気で隠居を宣言しようとしていました。
…が、そのタイミングでなんとFEサイファ自体がサービス終了を宣言してしまったため、公式がサービス終了するのだから隠居宣言もないだろうと思い、宣言を取り下げました(勿論今でもほぼ隠居状態ですが…)。