Mr.ハードラックの記録帳

主にFEサイファ、FEヒーローズについての備忘録です。たまにサイファ、ヒーローズ以外のFEのことも書きます。詳しくはプロフィールにて。

巨影討滅戦

前回の更新からまたご無沙汰しています。前回の記事で今年の闇落ち英雄について解説すると言ってましたが、それだけだと記事の分量が少なくなりそうなので、またの機会に説明しようと思います。

今回は巨影討滅戦について解説します。

巨影討滅戦とは

巨影討滅戦とはFEHのイベントの1つで、数か月に1回のスパンで開催されます。「巨影」と呼ばれる特定の英雄を形どった巨大な影*1相手に、7ターンの間できるだけ大ダメージを与える*2という、生存タイプの特殊戦闘マップイベントです。

実施期間はおよそ6日間で、3回戦(1回戦ごとに2日間)あります。1回戦ごとに順位がリセットされ報酬も更新されます。

巨影は1回戦ごとに2体存在し、HPが0になると交替して登場します。巨影も1回戦ごとに更新されますが、1回戦ごとに登場する2体の巨影の武器種と移動タイプは同一になる傾向があります。

例えば2022年9月に開催された巨影討滅戦では、

  • 1回戦…伝承カムイ様と闇落ちカムイ様(どちらも歩行かつ無色の竜石
  • 2回戦…シャナン君とアイラ君(どちらも歩行かつ
  • 3回戦…伝承ルキナ君と伝承クロム君(どちらも歩行かつ青弓

となっていました。

なのでそれぞれの戦闘で巨影と相性の良い武器や巨影に特効がつける英雄で部隊を編成して、巨大影討滅戦に挑みましょう。

難易度は「初級」、「中級」、「上級」の3つです。初心者やまだ強力な英雄の数が少ない場合は、写真にあるように「中級」を挑戦するのがオススメです。

報酬には累計ダメージ、順位、1回の戦いで巨影に与えた合計ダメージの3種類があります。累計ダメージではオーブや秘伝書の紙片、神竜の花等が貰えます。順位では順位に応じた数の英雄の羽が貰えます。1回の戦闘で与えた合計ダメージが15万を超えた場合は「巨影の残滓」と呼ばれるアクセサリーが貰えます。

また、巨影討滅戦開催時期にも秘伝書の紙片などが貰えるミッションがあるので、是非とも巨影討滅戦に参加して報酬を得ましょう。

注意しないといけないのは巨影討滅戦は開催前に参加するかどうかの意思表示選択があるので、忘れずに「参加する」を選択しましょう。

先述したようにこのイベント自体は数か月に1度という比較的少ない頻度で開催されるため、毎回私がどう攻略していたかを忘れたころに開催されます。なので、今回は私の備忘録的な意味合いも込めて、巨影討滅戦の攻略記事を書こうと思い立ちました。

巨影の仕様

巨影はその名のとおり、マップ上では紫色のオーラに包まれた黒っぽいユニットとして現れます。マップ上のユニットアイコンでは分かりづらいですが、戦闘アニメーションをオンにして戦ってみると、オリジナルの英雄の倍の体躯をしていることが分かります。

巨影の最大の特徴は何と言っても数十万もあるHPで、一見すると7ターン以内に倒せるかどうかも怪しそうです。

巨影の武器スキルは「影没の波動」、奥義スキルは「影没」、聖印は「巨影」固定です。A~Cスキルはオリジナルの英雄が覚えるスキルと同じですが、難易度によって何をどのレベルで覚えているかは異なります。

巨影の武器スキル、奥義スキル、聖印を詳しく見て行きましょう。

まず武器スキルの「影没の波動」は共通して以下の特徴を持ちます。

  • 敵から攻撃されたとき、距離に関係なく反撃する
  • この攻撃は、最低でも1ダメージを与える

つまり、「影没の波動」は反撃不可の武器スキルでない限り必ず反撃を食らってしまうことと、どんなに守備や魔防が高くてもダメージが0になることはありません。

また、この他に武器種特有の効果も持ち合わせています。例えば竜石だと「射程2の敵に敵の守備か魔防の低い方でダメージ計算」が付与され、弓だと「飛行特効」が付きます。

奥義の「影没」は、戦闘後に敵と周囲2マスの敵に10ダメージ与える上、自分と敵の位置を入れ替えるという、「切り込み」のような効果が付いた範囲攻撃型奥義となっています。

注意しなければいけないのは他の範囲攻撃型奥義と異なり、戦闘後に奥義スキルが発動可能な状態であれば自動的に発動する点であり、こちらからの攻撃でも奥義発動状態であれば発動します。

こちらの編成4人が全員巨影に追撃できかつ巨影も反撃する場合、1回の戦闘で奥義カウントは3減るので、計算上は7ターンの間最大11回発動し、こちらが影没で負うダメージも累計で110と無視できない値になります。

加えて奥義発動後に位置が入れ替わるので、場合によってはこちらのペースが乱されてしまいます。

聖印の「巨影」は、自軍の攻撃ではHPが0にならないという不死身のような効果を持ちます。つまり、HPが0になる攻撃を受けても必ずHPが1残ります(ダメージが0になるわけではない)。

ただでさえHPが高いのにその上倒せないとなると絶望しそうですが、7ターン目終了時に同盟軍が駆け付けて巨影にダメージを与えるアニメーションが入り、そこで初めてHPが0になって巨影を討滅することができます。

但し、7ターン目までにこちらが与えたダメージが余りに少ないと、同盟軍の攻撃でも巨影を倒しきれない場合もあります。

巨影討滅戦攻略

ここからは、巨影討滅戦の攻略について解説します。

大ダメージを与えるコツ

巨影討滅戦では巨影に与えるダメージを倍増させる「倍率」というものがあります。例えば上の写真のように倍率が2.0となっている場合、マルス様が与えるダメージは80×2.0×2=320となり、かなりのダメージを与えることができます。

この倍率は巨影に攻撃するか、増援の敵を倒すと少しずつ上がっていきます。なので毎ターンなるべく巨影に攻撃を入れつつ増援も倒せば倍率はどんどん上がっていき、6~7ターン目くらいには巨影に与えるダメージも1000を超すようになります。

スタミナ消費で8倍攻撃する

巨影討滅戦では1回戦うごとに専用のスタミナを消費します。このスタミナは難易度選択画面の上の方に斧のようなアイコンで示され、1回戦うごとに1個消費します。1個回復するのに1時間を要します。

このスタミナを一気に8個消費すると8倍攻撃が可能になります。1倍攻撃の場合は倍率は2.0から始まりますが、8倍攻撃の場合はさらに8倍されるので、2.0×8=16.0から始まります。先ほどのマルス様の例で言うと、1ターン目から80×16.0×2=2560ものダメージを巨影に与えることができるようになります。

また8倍攻撃の場合、毎ターン増援を全滅しながら巨影に攻撃できれば、6~7ターン目には倍率が40~50になるので、「巨影の残滓」が手に入る15万の合計ダメージを与えるのも夢ではありません。

その代わり8倍攻撃をした場合は、スタミナが全回復するまで8時間も要します。

このスタミナは「討滅の斧」と呼ばれるアイテムを使用することで一気に8個回復することができます。「討滅の斧」は累計ダメージや巨影討滅戦ミッションの報酬で入手可能です。

巨影に一番ダメージを与えられる味方は一番最後に攻撃する

先程も説明した通り、倍率は巨影を攻撃すると少しずつ増えていきます。

つまり、巨影に一番ダメージを与えられる味方を一番最後に攻撃させれば、倍率が一番上がった状態で攻撃できるので、より多くのダメージを巨影に与えられることができます。

例えば上の写真の場合、

  1. カチュア君が与えるダメージ=61×4=244
  2. マルス様が与えるダメージ=93×2=186
  3. フィヨルム君が与えるダメージ=46×2=92

なので、一番多くダメージを与えられるカチュア君を一番最後に攻撃させると良いです。

逆に言うと、一番与えるダメージが少ないフィヨルム君は一番最初に攻撃しましょう。

攻撃の手数を増やす

単純に攻撃の手数を増やすのも巨影に大ダメージを与えるポイントになります。

例えば素早さが十分に高い、或いは絶対追撃のスキルを持つ英雄に勇者系の武器スキルを継承させれば、自分のターン中は追撃込みで4回攻撃できるので、巨影に大ダメージを与えることができます。

また4回攻撃できる英雄に奥義「疾風迅雷」*3を継承させておくと、1ターンに1回ですが4回攻撃した直後に奥義発動で再度行動できるので、合計8回も巨影に攻撃することができます。

奥義「疾風迅雷」は例えばティアモ君が持っています。彼女は恒常の星4以下で出やすい上、「勇者の槍」「相性激化」など巨影に大ダメージを与えるスキルを備えているので、巨影討滅に編成させる槍の英雄のスキル継承元としてはかなりお勧めです。

(持っている人向け)双界カチュア君を編成させる

こちらは完全に双界カチュア君を持っている人向けになってしまいますが、もし彼女を持っているのであれば巨影討滅の編成に入れることをお勧めします。

双界カチュア君の武器スキル「幸せの鐘の斧」は、ターン開始時に周囲2マス以内の味方に「トライアングルアタック」のバフ状態を付与し、この状態は同じ「トライアングルアタック」状態を持つ味方が周囲2マス以内に2体以上いれば常に2回攻撃(追撃込みで4回攻撃)できるようになります。

例えば味方が上の写真のような布陣になっている場合、カチュア君、フィヨルム君、マルス様に「トライアングルアタック」の状態が付与され、カチュア君だけでなく、フィヨルム君やマルス様も追撃込みの4回攻撃できるようになります。

勇者系武器スキルは威力が低めなので、もっと高火力の4回攻撃をしたい場合には、是非とも双界カチュア君を編成に入れましょう。

因みに「トライアングルアタック」の状態が付与された英雄は、マップ上のユニットアイコン右下に人が3つ並んだようなマークが表示されます。

但し、双界カチュア君自身の防御面は低めな上、

  • 武器種が斧なので赤属性の巨影に弱い
  • 飛行系なので弓の巨影に弱い

という弱点があるため、双界カチュア君を入れれば安牌という訳ではないことに留意してください。

影没対策

次は巨影の厄介な奥義スキル「影没」対策について考えましょう。

巨影の奥義発動カウント変動量を減らす

一番手っ取り早いのは、巨影の奥義発動カウント変動量を減らすことです。そうすれば戦闘中に巨影は奥義カウントが減らなくなり、「影没」が発動しなくなります。

奥義発動カウント変動量減少スキルには代表的なところだと「キャンセル」があります。

「キャンセル」は誰でも継承できる上に、星4以下の恒常英雄だとリュート君やティアマト君が持っているので比較的入手しやすいです。但し、HPが80%以上という割と厳しい制約があるため、HP管理には十分注意が必要です。

HPを回復する奥義を継承させる

巨影討滅戦の編成に入れる英雄に、「夕陽」や「太陽」などHPを回復する奥義を継承させるのも手です。

そうすれば影没によるダメージも回復できる他、先程の「キャンセル」発動のためのHP管理もしやすくなります。

また利点として巨影に与えるダメージは数百単位なので、奥義で回復できるHPも数百単位になり、一気にHPを全回させることもできます。

注意点としては、当たり前ですが巨影の残りHPが1の状態だと奥義でHPを回復することができないので、巨影がかなり弱ってる状態だと実質死にスキルになってしまうところです。

また奥義スキルが「夕陽」や「太陽」だと巨影に与えるダメージも増えないので、巨影へのダメージを増やすかHPを回復して生き残るかのトレードオフになります。

奥義スキルが「天空」であればHP回復と同時に巨影に与えるダメージも増加しますが、奥義カウントが5と高いのでこちらはこちらで考えどころです。

(持っている人向け)大共謀持ちの英雄を編成させる

こちらも持っている人向けですが、もし「~の大共謀」のスキルを持っているキャラクターがいれば、「影没」対策として編成させるのも手です。

「~の大共謀」はミョルニル攻略でも散々説明したと思いますが、応援スキルを使用したときに自身と応援相手と同じ列にいる敵の特定の能力を下げるだけでなく、奥義も発動させない凶悪なデバフをばらまくスキルです。

なので「~の大共謀」持ちの英雄は攻撃ではなく専ら応援に回ることになりますが、味方を強化させるだけでなく、巨影の能力を下げて「影没」も発動させなくするので、編成に入れる価値は大いにあると思います。

大共謀持ちの星5の恒常英雄は何人かいますが、私が一番お勧めしたいのはアネット君です。

アネット君のデフォルトの応援スキルは「攻撃速さの応援」、大共謀スキルは「守備魔防の大共謀」となっており、応援で味方の攻撃を上げるだけでなく巨影の防御能力も低下させるので、結果的に巨影に大ダメージを与えやすくなります。

加えて彼女は速さと防御面がそこそこ高いので巨影や増援に狙われても倒されにくく、武器スキルの「打ち砕くもの」が守備か魔防の低い方でダメージ計算するので、巨影や増援の守備が高かろうと魔防が低ければ大ダメージを与えられます。

Aスキルに遠距離反撃系のスキルを覚えさせれば、巨影と増援の射程が2でも反撃できるようになるので、余力があれば継承させると良いでしょう。

その他編成させておきたい英雄

最後にこちらも持っている人向けになってしまいますが、巨影討滅戦の編成でオススメの英雄をいくつか紹介します。

(持っている人向け)護り手持ちの英雄

「~の護り手」持ちの英雄を編成させておくと、増援の処理など攻略が非常に楽になる場合があります。

例えば開花フィヨルム君の場合、「兜の護り手・遠間」により周囲2マス以内の味方が射程2の敵に攻撃された場合に身代わりになりつつ、武器スキルによる反撃で射程2の敵を倒してくれます。

開花フィヨルム君の「兜の護り手・遠間」の使いどころとしては

  • 射程2の増援に射程1の味方が狙われた場合に、身代わりになりつつ増援を処理
  • 射程2の巨影に応援役が狙われた場合に、身代わりになりつつ巨影を反撃
  • 弓の巨影や増援に飛行系が狙われた場合に、身代わりになりつつ反撃

等が挙げられます。

このように護り手のスキル所持英雄は、巨影討滅に編成した他の味方や巨影の射程に応じて適切に編成すると良いでしょう。

(持っている人向け)距離に関係なく反撃できる英雄

そもそも論になってしまいますが、巨影や増援の射程に関係なく反撃できる英雄が一番効率よく倍率を稼いで巨影に大ダメージを与えやすいと言えます。

射程に関係なく反撃できる英雄かなりの数いますが、守備と魔防どちらもそこそこ高く、速さもそこそこ高いか絶対追撃のスキルを持つ英雄がオススメです。例えば先ほどの開花フィヨルム君の他、確実に仲間になる伝承アイク君や、恒常英雄だとジーク殿などが該当します。

他にも巨影討滅に編成する英雄に、遠距離反撃か近距離反撃系のスキルを継承させるのも手です。

*1:英雄本人ではないという設定

*2:或いは7ターン以内に巨影に計16万のダメージを与えてもクリアとなる

*3:射程2の英雄には継承不可