Mr.ハードラックの記録帳

主にFEサイファ、FEヒーローズについての備忘録です。たまにサイファ、ヒーローズ以外のFEのことも書きます。詳しくはプロフィールにて。

FEヒーローズの英雄たち(闇堕ち英雄その2&魔器英雄)

今年も闇堕ち英雄の季節がやって参りました。

闇堕ち英雄についての詳細は前回の記事をご参照ください。

hardluck-mr.hatenablog.com

前回の闇堕ち英雄の記事から2年経ち、本当であれば去年も更新すべきだったかもしれませんが、それだけだと記事の分量が足りなくなるので、2年経った今更新しようと思います。

今回は闇堕ち英雄の他に、新しく追加された魔器英雄についても説明しようと思います。

闇堕ち英雄一覧

最初に第6部と第7部(現行2023/5/13時点)の闇堕ち英雄について紹介します。

参考までにFEサイファでも収録された闇堕ちバージョンや闇堕ちに関係するキャラクターのカードを紹介しているFEサイファ公式ツイートも載せます。

尚、FEサイファは今からもう3年前には最終弾が登場し、去年(2022年3月末)にサポートを完全終了しています。その影響で、第6部以降からはサイファに収録された闇堕ち英雄は極端に少なくなります。

第6部から登場

心を奪われし氷竜 ニニアン

FE烈火中盤で、ネルガル殿に洗脳されたニニアン君です。エリウッド君一行が初めて竜の門に到達したときにエフィデル君がニニアン君を攫い、そのままネルガル殿に洗脳されたニニアン君がエルバート殿(エリウッド君の父)のエーギル(生命エネルギー)を奪って古の火竜を召喚するタイミングと言えばピンとくる人はいると思います。踊りスキルの「オイデ、ヒノコタチ」はその時にニニアン君が発した言葉になります。

ただその最中にニルス君が乱入したことによりニニアン君は正気に戻り、召喚は失敗します。その召喚失敗の余波に巻き込まれ、フィデル君も古の火竜ともども消滅することになりますが…(こらそこ!ワープで逃げればいいのにとか言わない)

洗脳状態のニニアン君はサイファに収録されていません。

透魔竜の娘 リリス

FEifにおいてマイキャッスルの守護竜であるリリス君ですが、実は正体はハイドラ神の娘であることがDLC「見えざる史実」で判明します。

DLC「見えざる史実」はFEifの物語の前日譚であり、この段階ではリリス君は狂気状態のハイドラ神の僕として、別世界から来たとある3人組と対立します。

その時に3人組を連れて来たまだ正気状態のハイドラ神が狂気状態のハイドラ神の呪いから彼女を解放し、さらに死の間際に本当の気持ちを彼女に伝えたことにより、リリス君は改心し兄(姉)のカムイ様の下へ向かいます。

リリス君は闇堕ちというよりかは、元々敵対していたが改心してよく知るリリス君になったということから考えると、光堕ち英雄と言ってもいいかもしれません。

死せる王 グスタフ

FEヒーローズのメインキャラクターであるアルフォンス君の父親で、第3部にてヘル王の攻撃からアルフォンス君を庇って命を落としてしまいます。しかしその後、アルフォンス君らがヘル(ヘル王が治める国)に入ろうとしたときに、死者の魂となった彼はヘル王に操られアルフォンス君と敵対することになります。

彼もまた厳密には闇堕ちではなく、死後その体と魂を敵方に利用されるという点で覚醒の屍兵やifの透魔兵に近い存在といえます。

因みに想いを集めてでは、亡くなった人に出会えるという謂れのある泉にふらっと立ち寄ったヘンリエッテ君(アルフォンス君の母でグスタフ王の妻)の前に現れ、夫婦水入らずの思い出話に花を咲かせるといった内容になっているので、一見の価値はあると思います(というより見て欲しいです)。

グスタフ王はエイル君やリーヴ君と同じ第3部のキャラクターですが、ヘル王と同じくサイファに収録されていません。

白きもの レア

FE風花雪月銀雪ルート終章で、理性を失って暴走してしまったレア様です。闇に蠢く者達との戦いで最後の最後でタレス殿が放った兵器から身を挺してベレト(ベレス)君達を守り、その時の深手が原因で理性を失ってしまい暴走してしまいます。この「白きもの」として暴走したレア様が銀雪ルートのラスボスになります。

当然ながら彼女を止めることによってレア様は絶命してしまいます…が、実はベレト(ベレス)君の支援がS(生涯のパートナーとして指輪を渡した相手がレア様)であれば一命をとりとめ、ベレト(ベレス)君と幸せな余生を送ったとのことです。

暴走する本能 ムワリム

FE暁でイズカ殿からなりそこないの薬を飲ませられて、「なりそこない」になりかけている状態のムワリム君です。暁の女神第一部終盤で「なりそこない」になりそうになってしまいますが(分かりづらくて済みません)、ラフィエル君の呪歌で事なきを得ます。

「なりそこない」とはずっと化身状態が続くが理性を失ってしまった獣と同等のラグズのことで、イズカ殿がこの研究をしていました。実際武器スキルの「暴走の虎の爪牙」は、2ターン目と4ターン目以降は強制的に化身状態になり、尚且つ化身状態で戦うと戦闘後に自分に5ダメージを負うという、まさに「なりそこない」を表すような代物になっています。

大英雄なので現在では聖杯で召喚することで仲間になります。

ムワリム君自身はサイファに収録されていますが、この状態のムワリム君は収録されていません。

第7部から登場

生贄の王女 マリア

FE紋章第2部終章で洗脳され、メディウス殿の生贄にされそうになっているマリア君です。姉のミネルバ君が話しかけることによって洗脳が溶け、彼女は解放されます。

洗脳された英雄としては彼女(と他3人のシスター)が最初ですが、ヒーローズでは第7部とかなり遅い登場になります。

奥義スキルの「恐慌の聖光」とは最近実装された攻撃系の杖の奥義で、魔防の25%をダメージに加算する他、戦闘相手と周囲2マス以内の敵を「パニック状態*1」にし、攻撃速さを-6させます。攻撃系の杖の奥義は他にも開花エリンシア君などが会得しています。

サイファではこの状態のマリア君は収録されていません。

屍王 クロム

FE覚醒でギムレーに取りつかれてしまったルフレ君によって落命したクロム君が、屍兵の王としてギムレーの僕になってしまった姿です。

FE覚醒本編およびDLCでは屍王となってしまったクロム君は出てこず、こちらも例の暴勇アイク君と同様FEサイファのオリジナル設定で収録されたカードが元ネタになっています。

ただFE覚醒の作中でウード君が「親が屍兵になって襲ってくることがあり得る」と言っているので、クロム君が屍王になるのはFE覚醒の設定上ではあり得る話ではあります。なので、個人的には屍王はまだ許せる範囲内だと思っています(暴勇アイク君は絶対許せませんが…)

他にもFE覚醒DLCの「無限の神器」に出てくる神器持ちの屍兵は

  • かつて世界の命運をかけた戦いで負けた者たちである
  • その中に聖痕を持った屍兵もいた

と言っていたので、屍王は本編でもここにいたのでは?という見解もあります。

サイファの屍王とは衣装や移動タイプが違う他、ヒーローズ版ではよく見ると左脇腹に凶器となったトロンが刺さったままだったりします。

狂気の透魔竜 ハイドラ

FEifの黒幕にしてインビジブルキングダムのラスボスであるハイドラ神です。かつては始祖竜として人間と共存していたが、気の遠くなるほど長い年月を経て正気を失ってしまい、白夜暗夜透魔諸共滅ぼそうと画策するようになります。

リリス君のところでも触れましたが、狂気の状態でもまだ正気の状態の意識は残っており、正気状態の彼は別世界のとある3人組に助けを求めて、暗夜王国に転移させます。その後、リリス君の呪いを解いたところで正気状態の意識は殆ど無くなって狂気に呑まれ、そしてifの物語が始まります。

設定的に神階英雄でも良さそうですが、今回は闇堕ち英雄としての登場です。加えて竜の化身状態も人型のままだったりするので、ちゃんとした竜に化身できる正気状態のハイドラ神が神階で来る可能性があります。

復讐を誓いし器 ベレス

FE風花無双でソティス君に体を乗っ取られた状態のベレス君です。

風花無双は私はやったことがなく(やる予定もない)、元ネタがよくわからなかったので無双をプレイした方に聞いたところ、どうやら無双のソティス君は自分や同胞たちが闇に蠢く者達によって殺害され遺体を損壊させられた記憶を持っており*2、そのため闇に蠢く者を「地虫」、他の人間を「小さき者」と見下し、復讐鬼になってしまった…とのことです。

なので厳密にはベレス君が闇堕ちしているわけではなく、ソティス君が闇堕ちしていると言った方が正しいかもしれません。その証拠に彼女だけ闇堕ち英雄に見られる紫色のオーラではなく緑色のオーラに包まれており、声もソティス君となっています。

風花雪月無双はFEサイファのサポート終了後に発売されたものなので、当然この状態のベレス君はサイファには収録されていません。

闇の中の狂犬 ライナス

FE烈火終章でネルガル殿の手によってモルフ化したライナス君です。ライナス君は作中でエリウッド君一行と交戦し命を落としてしまいますが、その時に奪ったエーギルから作られたモルフとして再度エリウッド君らに立ちはだかります。

モルフとはネルガル殿が作った人間そっくりの生きた人形のことで、白い肌に黄色い瞳が特徴です。ヒーローズ版のモルフライナス君もモルフの特徴を備えています。

他にもロイド君やウルスラ君などもモルフ化していますが、今回はライナス君のみの実装です。原作ではモルフのライナス君は終始無言ですが、ヒーローズでは結構喋ります。

大英雄なので今後のアップデートで聖杯で召喚できる英雄に追加される予定です。

サイファではモルフ状態のライナス君は収録されてません。

魔器英雄

最後に魔器英雄について説明します。

魔器英雄とは

魔器英雄とは2022年9月ごろから登場した新しい英雄種別で、「魔器」とよばれる強力な武器スキルを持つ英雄です。魔器英雄は祝福アイコンの隣に赤い剣のようなアイコンが付いています。

「魔器」は名前だけ聞くと屍王クロム君が持っているような禍々しいイメージがありますが、中にはアルフレッド君やターナ君など可愛らしい見た目の「魔器」もあったりします。

これだけ聞くと他の専用武器持ちの英雄と大差なさそうなのと、寧ろ屍王クロム君の魔器スキルも昨今の専用武器と比べると効果はやや控えめのように見えます。

しかし、魔器英雄には他の英雄にない以下の二つの特徴があります。

特徴1 魔器は他の英雄に継承可能

魔器は専用武器ではないため、同じ武器種であれば誰でも継承可能です。誰でも継承可能なためか、昨今の専用武器スキルと比べると効果は控えめになっています。

それでも例えば、最初期(特に第2部以前)のキャラクターの錬成済み専用武器に比べると遥かに強いので、そういったキャラクターにとっては喉から手が出るほど欲しい逸品だと思います。

加えて魔器英雄は魔器の他にも強力なスキルを持っているので、そちらも合わせて継承させると最初期のキャラクターもかなり強力になると思います。

特徴2 スキル継承で継承元の魔器英雄はいなくならない

通常、スキルを継承すると継承元の英雄はいなくなるのですが、魔器英雄に限りスキル継承しても兵舎からいなくならないという特徴があります。魔器英雄本人も強力なので、継承で兵舎からいなくなってしまう心配はありません。

これが魔器英雄の一番の特徴といっていいでしょう。

魔器の制約

これだけ嬉しいこと尽くしな魔器英雄ですが、いくつか制約があります。

制約1 魔器英雄からスキル継承できるのは1回だけ

タイトル通りですが、魔器英雄からスキル継承できるのは1回だけで、1回継承してしまうとその魔器英雄からはスキル継承できなくなります。なので誰に魔器と他のどのスキルを継承させるかは慎重に考える必要があります。

魔器英雄がスキル継承済みかどうかは、スキル継承画面で魔器英雄のアイコン右側の剣のマークで判断できます。

剣マークが赤く塗りつぶされていれば継承可能、灰色になって斜線が引かれていれば継承済みになります。

継承済みの同名の魔器英雄が複数人いた場合は、その魔器英雄を限界突破させると良いでしょう。

制約2 魔器と同時に専用スキルを装備できない

魔器を継承した英雄は、魔器と同時に専用スキルを装備することができなくなります。ここで言う専用スキルとは「本人のみ装備可能」と書いてあるスキルのことを指し、奥義、補助、ABCスキルが対象となります。

例えばクリスマスソティス君に魔器を装備させようとすると、奥義「天狼」が専用スキルのため魔器を装備させることができません。なので、装備させるためには奥義「天狼」を他の汎用奥義スキルに変更する必要があります。

少しややこしいのが専用スキルのうち「歌う」、「踊る」、「奏でる」は魔器と同時に装備可能ですが、その上位互換の「ユラリ、ユレリ」や「あまいゆめ」は魔器と同時に装備できません。

また、魔器英雄本人は専用スキルを装備可能です(ずるい)

制約3 魔器英雄はすり抜けで召喚されない

これは制約かというと微妙に違うかもしれません。

今は魔器英雄は恒常新英雄と一緒の召喚に登場していますが、この召喚が終わってしまうと魔器英雄は恒常英雄や開花英雄と異なり、他の召喚ですり抜けて召喚されることはありません。

言ってしまえば魔器英雄は超英雄や伝承・神階英雄と同じ扱いで、ピックアップされている召喚以外からは登場しません。

なので、もし魔器英雄が登場する召喚があれば天井でも良いので、1体は確保しておくと良いでしょう。

新英雄召喚を逃した場合は、伝承・神階英雄召喚と共に登場することがある他、「新英雄召喚Returns」と呼ばれる専用召喚にも登場します。

*1:バフをデバフ扱いにする状態異常

*2:風花雪月本編ではソティス君にはその記憶がない。