Mr.ハードラックの記録帳

主にFEサイファ、FEヒーローズについての備忘録です。たまにサイファ、ヒーローズ以外のFEのことも書きます。詳しくはプロフィールにて。

FEサイファをやろう(遊び方編5)

前回の続きです。オーブの数が3対5で不利に見えるキヌ君側ですが、ここから反撃開始です。

今回は先攻の3ターン目で色々スキル処理しているところと、そこから色々端折って勝負が決するところまでを解説します。

先攻3ターン目

ターン開始時のスキル処理

先攻3ターン目開始フェイズ、本来であれば味方を未行動にしてデッキからカードを1枚引くのですが、その前に戦場に「自分のターン開始時」と書かれたスキルを持つ味方がいれば、そのスキルから先に処理します。

「自分(相手)のターン開始時」とあるスキルがあるカードが戦場にあれば、味方を未行動にしたりデッキからカードを1枚引く前に、必ずスキルを処理してください。

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今回の場合、主人公のキヌ君がこのターン開始時のスキル「妖宴の戯れ」を持っているので、味方を未行動に戻す前にこのスキルを処理します。上の写真の赤下線に従って、デッキの1番上のカードを退避エリアに置きます。

因みにですが、ターン開始時や終了時に処理するスキルは、「~してよい。」という書かれ方ではない限りは、強制的に処理しなければならないので注意ください。なのでもし対戦相手が強制的に処理するスキルを忘れているようであれば指摘しましょう。

逆を言えば「~してよい」という書かれ方であれば、スキルを処理するかどうかは任意なります。ここでよくあるトラブルは、「~してよい」という書かれ方をしたスキルを処理し忘れて先に進んだ場合、そのスキルを処理せずに進んだことになるので、後でやり直すということはできません(フリー対戦などで処理し忘れたスキルを処理していいかどうかを対戦相手と交渉して通れば話は別ですが、原則NGなので注意しましょう)。

つまり「妖宴の戯れ」のスキル処理では、デッキの1番上のカードを退避エリアに置く行為は必ず実施しなければなりません。その後の「あなたは(絆エリアのカードを1枚裏返)してもよい」という部分の処理は任意になります。

絆エリアのカードを裏返す

「妖宴の戯れ」のスキルにある、「横にしたカードを裏返すようなマークと数字」が書かれたアイコンは、「数字の枚数だけ絆エリアのカードを裏返す」という意味を示します。この場合、1が書かれているので、絆エリアのカードを1枚裏返します。

絆エリアのカードを裏返すことで発動するスキルは、必ず絆エリアのカードを裏返してから発動してください。逆は原則NGです。

裏返すカードは特に記載がなければなんでもOKですが、中には裏返すカードを指定している場合があるので、その場合は指定したカードだけ裏返します。

裏返った絆エリアのカードは「シンボルなしのカード」として扱われます。なのでどれを裏返すか迷う場合は、手札の出撃させたいカードなどを見て「残したいシンボルはどれか」というのを考えると良いでしょう。

尚、裏返った絆エリアのカードは表にするスキルがない限り表にすることができません。スキルを発動したいけど、裏返す絆エリアのカードがなければ、残念ながらそのスキルは発動できません。

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今回の場合、絆エリアのカードをここで1枚裏返せば、「妖宴の戯れ」の最初の処理で退避エリアに置いたカードを出撃できるのと、退避エリアに置かれたカードが戦闘力60のピエリ君なので、ここは絆エリアのカードを裏返してピエリ君を前衛に出撃させましょう。

ここでは白夜と暗夜両方のシンボルを持つカンナ君を残して、セツナ君のカードを裏返します。

因みにですが、スキルによる出撃、レベルアップ、クラスチェンジは、出撃フェイズ以外でも実行可能です。

コストを支払う

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ターン開始時のスキルを処理したら、味方を未行動にしてデッキからカードを1枚引いて開始フェイズを終了します。絆フェイズに2ターン目でエルトシャン君が破壊したオーブのカードからシグレ君を絆エリアに、出撃フェイズでギュンター殿を出撃します(写真の①)。

この時、「暗夜」シンボルの3コストであるギュンター殿が出撃したことにより、手札のカミラ様のスキル「愛の黒翼」が誘発状態になります。ここは【】内にある指示の通りに絆エリアのシグレ君のカードを裏返して(写真の②)、このカミラ様を出撃させましょう(写真の③)。

【】内にある指示は「コスト」と呼ばれ、この指示に従う場合は「コストを支払う」と言います。

当たり前ですが、コストを要求するスキルはコストを支払わなければ発動しないので、スキルが誘発状態でもコストを支払うかどうかは任意となります。

コストは絆エリアのカードを裏返すだけでなく、カード自身を戦場で行動済みにするもの(カミラ様の場合、一番上の「死神の囁き」が該当)や、他の味方を行動済みにする、中には他の味方を撃破するものもあったりします。

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出撃フェイズが終わった時点の状態、5対1です。しかもタクミ様とカミラ様は手札にもあるので必殺攻撃ができます。

この後の行動フェイズで相手のエルトシャン君は4回撃破され、相手はオーブを4つ破壊されることになります…。

支援スキルの発動

さて、行動フェイズ中の攻撃で支援スキルが発動する場面があったので、解説しておきます。

「支援スキル」とは、カードが支援エリアに置かれたときに発動するスキルです。前回少し説明したセリス君の「英雄の紋章」も支援スキルです。

支援スキルは通常のスキル枠とは別の枠にあり、大抵「~の紋章」と記載されています。剣のようなアイコンは「攻撃時のみに発動する支援スキル」を意味します。

注意しなければならないのは、支援スキルは戦闘を解決する(敵が攻撃で撃破されるかどうかが決まる)前に実行しなければなりません。

もちろん、すべての支援スキルが戦闘を解決する前に実行されるわけではありません(例えば「英雄の紋章」の「オーブを2つ破壊」は敵の主人公が撃破されたときに実行される)が、大抵の支援スキルはそういう特記がなければ戦闘を解決する前に実行しなければなりません。

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上の写真では、支援エリアに置かれたシグレ君のカードの支援スキル「天空の紋章」が発動したところを示しています。番号順に追っていきましょう。

  1. ギュンター殿がエルトシャン君に攻撃を仕掛け、デッキの一番上からシグレ君のカードが支援エリアに置かれます。
  2. 支援スキル「天空の紋章」により、攻撃しているギュンター殿以外の味方を前衛か後衛に移動させることができます。ここでは行動済みのカミラ様を「天空の紋章」で後衛に移動します。
  3. カミラ様を移動させた後で、ギュンター殿の攻撃でエルトシャン君を撃破したかどうかを判定します。この場合、100対90でエルトシャン君は撃破されます。

支援スキルについては、今後の記事でもう少し詳しく解説します。

ターン終了時のスキル処理

一通り味方全員の攻撃が終わって、やることがなくなったらターン終了宣言をします。

が、終了宣言をする前に「ターン終了時」と記載されたスキルを持つ味方がいれば、その「ターン終了時」に発動するスキルを処理します。

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今回の場合、「妖宴の戯れ」の最後の下線部分がターン終了時の処理にあたります。

ターン終了時に「妖宴の戯れ」で出撃したピエリ君は撃破されるので、そのまま退避エリアに置かれます。

ターン終了時のスキルを処理して初めて先攻プレーヤーの3ターン目が終わるので、ここでターン終了宣言をします。

尚、もし対戦相手がこのターン終了時に発生する強制スキルを忘れてターン終了宣言してしまった場合は、その前にターン終了時のスキルを処理するよう指摘してください。

コラム:「ターン開始時(終了時)」の処理スキルが複数ある場合

複数の味方や敵が「ターン開始時(終了時)」に処理するスキルを持っていた場合は以下の通りに処理します。

  • 複数の味方が「ターン開始時(終了時)」に処理するスキルを持っていた場合
    プレーヤーの好きな順序でスキルを処理します。
    例えばターン開始時にある味方はスキルAを、別の味方はスキルBを処理する場合、A→Bの順で処理しても構いませんし、B→Aの順で処理してもOKです。どっちを先に処理するかはプレーヤー次第です。
    ただし、中には順番が決まっているものがありますので注意してください。
  • 味方と敵が「ターン開始時(終了時)」に処理するスキルを持っていた場合
    味方→敵の順でスキルが処理されます。
    例えばターン開始時に味方はスキルAを、敵はスキルBを処理する場合、必ずA→Bの順で処理されます。
    注意しなければならないのは、必ず全ての味方の「ターン開始時(終了時)」スキルを処理してから、全ての敵の「ターン開始時(終了時)」スキルを処理します。

ゲーム終了まで

さて、後攻の3ターン目以降でも、先攻と後攻は味方を出撃させたり、スキルを使ったりして、周りの敵を撃破しつつ敵の主人公を撃破していきます。

今回のキヌ君とエルトシャン君の対戦もまだまだ続きますが、ここでは過程を飛ばしてゲームの勝敗が決まるところまで行きます。

その前にゲーム途中で注意しなければならないことをいくつか紹介します。

支援失敗

これまでの戦闘では、攻撃(または防御)する味方とは異なるユニット名のカードが支援エリアに置かれ、そのカードの支援力を加算したり支援スキルを発動していました。

一方で、攻撃(防御)をする味方と同じユニット名のカードが支援エリアに置かれた場合は「支援失敗」になり、支援エリアに置かれたカードの支援力が戦闘力に加算されないどころか支援スキルも発動しません。

平たく言えば、自分で自分の支援はできないということです。

攻撃(防御)をする味方と同じユニット名のカードが支援エリア置かれた場合は、そのカードは戦闘処理が入る前に退避エリアに置かれます。

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上の写真はタクミ様がエルトシャン君を攻撃していますが、支援エリアにもタクミ様が置かれたため支援失敗です(写真の①)。支援に失敗しているので、支援エリアに置かれたタクミ様は退避エリアに送られ(写真の②)、その後で戦闘処理をします(写真の③)。

この場合、タクミ様の最終的な戦闘力は素の30 + スキル「対抗意識」10 = 40 となります。

コラム:支援失敗をなるべく発生させないためには

当然ながらデッキの内容は非公開情報なので見ることはできず、支援失敗を防ぐ方法はスキルを使わない限りはできません。

しかしながら、支援失敗を発生させないように、支援エリアに出るカードをある程度推測する方法はあります。

それは攻撃する味方と同じユニット名のカードが何枚絆エリアか退避エリアにあるかを数えることです。絆エリアと退避エリアは公開情報なのでカードを確認することが可能です。

構築したデッキの内容を覚えていれば、絆エリアと退避エリアにある味方と同じユニット名のカードを数えて、デッキにあと何枚その味方と同じユニット名のカードがあるかを推測できるので、そこで味方の支援に失敗する可能性が低いかどうかをある程度判断できます。

デッキがなくなった場合

デッキの上からカードを引くだけでなく、戦闘時にデッキから支援エリアにカードを置くので、対戦中にデッキがなくなることがあると思います。

デッキがなくなってしまった場合は、すぐに退避エリアのカードを裏向きにしてシャッフルし、それを新しいデッキとします(カットが要求されている場合は、シャッフル後にカットを対戦相手に依頼してください)。

このとき注意しなければならないのは、支援エリアにカードを置いたことによりデッキがなくなった場合は、戦闘処理や支援スキルを使う前に退避エリアのカードを新しいデッキとしてください。このとき、支援エリアに置かれたカードはデッキに含めないので注意してください。

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上の写真は戦闘中に支援エリアにカードが置かれた(写真の①)ことによりデッキがなくなった例です。支援エリアに置かれたシグレ君のカードは含めずに、退避エリアのカードをシャッフルして新しいデッキにします(写真の②)。

コラム:退避エリアにカードがない状態でデッキがなくなった場合

もしデッキになくなったときに、退避エリアにもカードがない場合、そのプレーヤーはゲームに敗北します。

この事象は滅多には起きないのですが、例えば絆エリア、無限エリア、前衛、後衛、手札いずれにもカードが多いときに発生しやすくなるので注意しましょう。

ゲームの勝敗

主人公が撃破される場合、オーブが身代わりとなって破壊されますが、そのオーブがオーブエリアに一枚もない状態で相手の主人公を撃破できれば、ゲームに勝利します。

オーブがないときに戦闘で主人公が撃破されてしまう場合、手札に主人公と同じユニット名のカードがあれば、原則主人公の神速回避をします。神速回避のカードもない状態で主人公が撃破されるとゲームの勝敗が決します。

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上の写真はこのゲームの勝敗が決した瞬間です。この戦闘では、カムイ様がエルトシャン君に攻撃し、最終的な戦闘力は

  • カムイ様:戦闘力70 + 支援力20 + 攻撃の紋章20 = 110
  • エルトシャン君:戦闘力70 + スキル「獅子王のミストルティン」10 + 支援力20 = 100

110対100でカムイ様はエルトシャン君を撃破可能です。

エルトシャン君側にはオーブは一枚もないうえ、手札にエルトシャン君のカードがないため神速回避できず、エルトシャン君は撃破されます。

この時点でエルトシャン君側のプレーヤーは敗北、キヌ君側のプレーヤーの勝利です。

 

長くなりましたが、FEサイファの基本的な遊び方はこれで一通り説明しました。

次回はデッキ構築のポイントを説明しようと思います。