Mr.ハードラックの記録帳

主にFEサイファ、FEヒーローズについての備忘録です。たまにサイファ、ヒーローズ以外のFEのことも書きます。詳しくはプロフィールにて。

FEサイファをやろう(その他1)

今回はスキルについての補足説明や、対戦する上でトラブルになりやすい点について説明しようと思います。

今回は文字だらけなのと、特にトラブルの説明では人によっては不愉快になられるかもしれませんが、ご容赦ください。

スキルについて補足

スキルの記号の意味

スキルには「起」、「自」、「常」、「特」と書かれた記号があります。これらの記号の意味は以下の通りです。

  • 「起」
    起動スキルのことです。自分のターン中かつ行動フェイズ時にしか使うことができません。

  • 「自」
    自動スキルのことです。発動条件さえ満たせば、相手ターン中でも行動フェイズ以外でも使うことができます。

  • 「常」
    常時スキルのことです。発動条件さえ満たせば、スキルを使う宣言をしなくても常に発動します。

  • 「特」
    特殊スキルのことです。主にFEサイファの対戦ルールの例外となるスキルが該当します。
    例えば、戦場に同じユニット名のカードを出撃させることはできませんが、「秘密の行商人 アンナ」や「異形の兵士 屍兵」などは、特別に同じユニット名のカードを出撃させることができます。

「1ターンに1回」のスキル

通常「1ターンに1回」と書かれたスキルは、文字通り自分または相手のターン中に1回しか使うことができません。…が、実は2回以上使える抜け道があります。

それは「1ターンに1回」のスキルを使った後で、同じスキルを持つカードにレベルアップまたはクラスチェンジすると、そのスキルをもう一度使うことができるのです。

「そんなのありかよ」と思われるかもしれませんが、実はFEサイファのルールにはレベルアップやクラスチェンジをすると、スキルやスキルの使用回数がレベルアップやクラスチェンジ後のカードのものに置き換わるというものがあります。

当然ながらレベルアップやクラスチェンジ後のカードにおけるスキルの使用回数は0なので、レベルアップやクラスチェンジ前に「1ターンに1回」のスキルを使ったとしても、レベルアップやクラスチェンジ後は「1ターンに1回」のスキルを使っていないということになるのです。少し屁理屈みたいな話ですが…。

これはレベルアップやクラスチェンジだけに限らず、スキルの効果で上に重なっているカードが退避エリアに置かれた場合も同様で、その場合はスキルやスキルの使用回数が下に重ねられていたカードに置き換わります。

例えばですが、以下のムーブは決してルール違反ではないということです。

  1. 「お揃いの総髪 オボロ」が「1ターンに1回」のスキル「白夜の薙刀術」を使って移動する。
  2. 退避エリアにある「艶姿槍乙女 オボロ」のスキル「 艶姫の早着替え」で、1で移動したオボロ君が「艶姿槍乙女 オボロ」にクラスチェンジする。
  3. 艶姿槍乙女 オボロ」のスキル「お化粧直し」で、「お揃いの総髪 オボロ」に戻る。
  4. 1以降を繰り返す。

トラブルになりやすい点

はじめに

ここでは対戦でトラブルになりやすい点と、もしトラブルが発生した場合に、どう対処するかということを説明しています。

ショップ対戦会やイベントでは、自分と対戦相手ではどうにもならないようなトラブルが起きた場合は、自分と対戦相手だけで解決せず、必ずジャッジの判断を仰いてください。

開始フェイズにデッキから2枚カードを引いてしまった場合

このトラブルは例えば、

  • デッキからカードを1枚摘まんでいたはずなのに、2枚摘まんでしまった
  • デッキから引いたカードに2枚目が引っ付いてしまった(プラスチック製のスリーブだと良く起きる)

というときに起きます。

この場合は引いた2枚をデッキに戻してからシャッフルし、またデッキの1番上からカードを引き直すのがベストです。

スキルの効果でカードを指定した枚数以上引いてしまった場合も同様です。

支援スキルの解決

ここでも触れましたが、支援スキルの殆どは戦闘処理を行う前に使います。

ここでよくあるトラブルが、こちらが支援スキルを使おうとする前に相手が先にユニットの撃破をしてしまって、支援スキルが結局使えなくなってしまうというものです。

 

もしこちらが支援スキルを使おうとするする前に、相手がユニットの撃破に入ろうとする場合は「待った!!」と叫んでください。

相手の心象が悪くなるから良くないのではと思うかもしれませんが、こちらの支援スキルをよく見ずに撃破しようとした相手にも非があると思って、堂々としましょう。

 

またこれは全てのプレーヤーにお願いしたいのですが、戦闘処理を行う前に対戦相手の支援エリアのカードや支援スキルのカードは、よく確認していただくようお願いいたします。

対戦相手も支援スキルを見落としている可能性もあるので、相手の支援エリアのカードを見て、もし支援スキルがあった場合は「その支援スキル使いますか?」と促すとより親切です。

尚、支援スキルの中には「英雄の紋章」のように強制的に発動するものがあります。なので、相手の支援スキルをよく見ずに戦闘処理をしてしまい、その結果「英雄の紋章」の効果などで自分が不利になる状況になっても、それは自己責任になりますので気を付けましょう。

コストのない起動スキルの宣言

起動スキルの中には「剛腕の猛将 ヘクトル」のスキル「ほとばしる神雷」や、「経験豊かな闇魔道士 シェイド」のスキル「イジワルしちゃおうかしら?」のように、コストを支払わずに使えるスキルがあります。

コストを支払う起動スキルであれば、支払ったコストが宣言の証明になるので良いのですが、そうではないものはスキルを宣言したかどうかだけが証明になります。

このコストを支払わずにスキルを使うだけ宣言するスキルの場合に起うるのが、「スキル宣言を言った言わない問題」です。

無論、悪意を持って「(本当は相手はスキルを宣言したが)スキルを宣言してませんよね?」と言う人はそういないと思います。が、人間なので

  • 考え事をしていて相手のスキル宣言を聞き逃してしまった
  • お互いにスキルを宣言したかどうかを覚えていない

ということがたまにあると思います。

その場合は例えば、起動スキルを宣言したカードの上におはじきのような小道具を乗せるか、起動スキルを宣言して使ったカードを逆さまの向きにするなどして、宣言したことがわかるようにすると良いです。

因みに小道具を使ったりカードの向きを逆さまにするのは、スキルの効果で次の相手ターン終了まで戦闘力が上がっていることを示すのにも有用なので、スキル効果の暗記に慣れていない場合は積極的に使っても良いでしょう。ただし、その場合は小道具の使用やカードの逆さま向きが何を意味するのかは対戦相手に説明すると親切です。

カット時のファローシャッフル

ファローシャッフルとは、デッキを二つの束に分けて、片方の束にもう片方の束のカードをねじ込むようなシャッフルです。

文字だけではピンとこないと思うので、こちらをご参照ください。

handmanboardgame.com

このファローシャッフルは、スリーブを痛めつけるシャッフル方法のため、あまり好まないプレーヤーがいます。

なのですが、対戦相手にカットを頼むときに、ファローシャッフルでカットをする対戦相手がたまにいます。

もしファローシャッフルは避けたい場合は、相手にカットを頼むときに「ファローシャッフルはしないでください」と付け加えてください。

 

またこれも皆様にお願いする形になります。

カット時のファローシャッフルはよくカードが混ざるシャッフルなので、やりたい気持ちはわからなくはありません。

しかし、相手のお気に入りのスリーブが傷つくことも考えて、「ファローシャッフルしてもいいですか?」と相手の許可を必ず取ってください。

尚、相手がファローシャッフルが何かわからない場合は、お手数ですが説明していただけると幸いです。

スキルの処理を間違えた状態でゲームを進行した場合

対戦が終盤になってお互いテンパった状態などだと、片方のプレーヤーがスキルの処理を間違え、なおかつもう片方のプレーヤーがそれに気づかずに戦闘を進めてしまい、後のターンになってそれに気づく…ということがあると思います。

よく処理間違えするスキルの例は以下の通りです。

  • 強制発動のスキルを処理し忘れた
  • スキルの効果で戦闘力が上がっていて本当は戦闘で撃破できなかったが、撃破してしまった

こういったスキルは常に処理間違いしないよう気を付けるに越したことはありませんが、それでもお互い人間なのでスキル処理を間違えたまま進めてしまうことはあると思います。

このようなことが起きた場合、原則はスキル処理を間違えたターンのお互いの戦場や手札、退避エリア、絆エリア、オーブエリアの状態に戻してやり直します。

とはいえそこまで覚えていない、途中でデッキがなくなって退避エリアのカードをシャッフルして新しいデッキにしたので間違ったところまで戻せない状況になった、ということがあると思います。

その場合は、この対戦を続行するかやり直すか、続行する場合勝敗はどうするかなどを対戦相手とよく相談してください。